尊敬する映画先生のおススメを受けての鑑賞。

冷徹な執行官ドレイフルハーブルを訪問した青年ヤコブは、彼の机にナイフを突き立てる。

場面は切り替わり、ヤコブは彼を殺害した容疑者として警察からの尋問を受けることに。。

そしてヤコブの物語が語られていく、、

スピーディーな展開で淡々と語られていく為（語りのスピードで画面が切り替わる）最初は少々戸惑いましたが、気付くとその世界にどっぷり引きこまれておりました。

絶妙なバランスで描かれる美しきオランダの街並みの光と影。
その雰囲気、、

語らぬ母と、女手ひとつで育てられたヤコブそれぞれの想いとは、、

ヤコブを囲む個性的な登場人物も魅力的。そしてヤコブも中々のイケメンでした。

程良いスリルとじわじわ胸打つ展開の数々、、

実に上質で見応えのある人間ドラマでした。

• #Kさんセレクション.

ナイフ＋握手＋手紙＋反射＋夢＋時計◎



マイク・ファン・ディム監督作品

オープニングから古き良きヨーロッパ映画の雰囲気に浸れます！音・色・風景・建物・描写すべてに惹き付けられました✨
棄てられた仔犬のような目・怯えて震えているようでもあり興奮して嚙みついているようでもあり…
冷たい雨に濡れる主人公と雨に濡れながら彼を見つめる人々が印象的で忘れられません！

愛は育てるもので決して万人に初めから与えられたものではないのだと思いました。
大事に育んでいかなければ凍り付いた種や蕾のように花は咲かないのだと思います。

不器用を通り越した愛の持ち主である男女に与えられた命が苦しみ悩みながら成長するさまは見応えあります！
冷たいけれども愛されていないわけではない…異様にも思える関係ですが意外と身近にもよくあるような気がします。
そして周囲には愛情深い人々がいて助けてくれる…幸せなことですが本当に欲しいのは直接的な親の愛なんですよね…

ラストは衝撃的ですが絶望と希望が同時に襲って来て心を大きく揺さぶられました😭

ヤン・デクレールの骨太な演技とフェジャ・ファン・フェットの繊細な演技が見事でした💕
人々や自転車や車が対角線上に交差する計算し尽くされた演出に拍手を送ります👏
素敵な作品なので配信かレンタルされることを切に願います🌈

「偶然だと？偶然は存在しない」

久々の再鑑賞。

マイク・ファン・ディム監督による、【パラサ
イト 半地下
の家族】、【ドライブ・マイ・カー】と同じ、
アカデミー賞
外国語映画賞受賞のオランダ産【ヒューマン・ミステリー】
。


港町ロッテルダム。ヤコブ＝ヴィレム・カタロドーフ青年
（フェジャ・ファン・フエット）が警察で取り調べを受ける。
アレント・バレント・ドレイブルハーブン（ヤン・デク
レール）殺害の容疑者としてだ。
ヤコブは彼との関係を振り返る。ドレイブルハーブンは貧民の
資産を容赦なく差し押さえる 執政官 だった…。


冒頭、ドレイブルハーブンの元に向かい、机の上にナイフを
突き立てるヤコブ。
「あなたに会うのも今日が最後だ‼︎」

そして、、殺害⁈⁈

ドレイブルハーブンとの関係は⁈
何の恨みが⁈

取り調べのヤコブのモノローグでの回想式。
彼の出生に遡る、、

辛かった幼少期、勉学に励んで才能認められる青年期、
だが、波瀾万丈人生で、ヤコブの前に立ちはだかるのは、
いつも 冷徹 なドレイブルハーブンだった、、

大きな展開は無いが、【重厚】なムード演出でテンポ良く、
一気に見せるのだ。
カメラワークも良い。
暗部のライティングは、不足気味か。

終盤のサプライズシークエンスのみ微笑ましい。
↑
ヤコブはついに 復讐 する為のステージに上がったのだ。

クライマックスは、冒頭のシークエンスをなぞって解き明かす
、ドレイブルハーブンの死の真相は⁈⁈


ラストに結実する【文字】、潔い締めの「はぁ、、」
余韻が素晴らしい。
↑
これは、最後まで観た人じゃないと味わえない【ご褒美】。

全ては彼への◯◯‼︎

• #Kマイコレ
• #過去のお気に♡
• #ご褒美あり