ひろ

リメンバー・ミーのひろのレビュー・感想・評価

リメンバー・ミー(2017年製作の映画)
5.0
監督をリー・アンクリッチとエイドリアン・モリーナ、脚本をエイドリアン・モリーナが務めて製作されたピクサー長編19作目となる2017年のアメリカ映画

音楽を愛するメキシコの少年ミゲル。しかしミゲルの一族は音楽禁止。そんなミゲルが亡くなった人の魂が帰ってくる「死者の日」に黄泉の国に迷い込んでしまうといった展開

この映画最高!
泣いたあ
ピクサー作品みんな好きだけどその中でもトップ3に入るかも。日本でいうとお盆にあたる「死者の日」。屋根も瓦だしなんだか日本と感覚が似ているメキシコ。死生観が似ているので日本人は特に共感しやすいだろう。逆にメキシコが舞台で死生観も違うアメリカで映画史上最高の興行収入を記録したことに驚き。第90回アカデミー賞で長編アニメーション賞と主題歌賞を受賞したのも納得。どこかの差別的な大統領へのメッセージ性も感じるからかな

原題は「Coco」でミゲルのひいおばあちゃんの名前。これは物語の本質を表したいいタイトルなんだけど、日本の子供もたくさん見るからちょっと難しいタイトル。「リメンバー・ミー」という主題歌まんまのタイトルは解りやすくてよかったかも

字幕版はヘクターの声をガエル・ガルシア・ベルナルといったメキシコ俳優が演じていて、この作品へのこだわりを感じる。でもピクサーは言語ごとに看板とか変えるぐらいこだわるから、自分の言語で見るのが正解かもしれない。ミゲル役の石橋陽彩くんも素晴らしかったし、藤木直人、松雪泰子の声優もよかった。まあ字幕で見たくても吹替しか上映してない場所が多いだけなんだけど(笑)

ピクサーがジブリをリスペクトしてるのは有名だけど、今回の死者の世界の世界観は「千と千尋の神隠し」や「ハウルの動く城」から影響を受けているっていうのはなんだか嬉しい。ピクサー映画ではお馴染みの「A113」っていう数字探しや隠れピクサーキャラ探しも挑戦したけど全く見つけられなかった。レンタル開始したら探すかな。探してるとストーリーに集中できないし

それにしても起承転結、綺麗にまとまった物語で、それが嫌味じゃないし素直に入ってきて感動した。ピクサー映画はシュールになりすぎず、でも新しいものじゃなくちゃね。それでいてテーマは家族の絆っていう普遍的なテーマだから誰の心にも響く。万人に受ける映画なんか嫌いな方だけど、こんなに素敵な万人に受ける映画なら降参するしかないな
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