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チリの闘いのTassuのレビュー・感想・評価

チリの闘い(1978年製作の映画)
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本物の民主主義と自由を求めた人々と、本物の民主主義と自由を知り、それらを国民のために成そうとした大統領が、かつてチリに存在した。
そしてついに本物の民主主義は産声を上げ、世界にその成長と「本物の民主主義は成立可能である」ということを示してゆくかに見えた。
だがその時、口先だけの偽物の民主主義(本当は格差社会の奴隷&差別主義)を推し進める(現在でも労働者には自由も選択肢もほぼ無く不自由が蔓延している)ある大国は(あえて名前は伏せますけれども「アメリカ」です)、その生まれたばかりの本物の民主主義を巨大な軍事力と薄汚い裏工作の限りを尽くし、叩き潰した。
しかし本作を(文字通り命懸けで)制作した人々により、『チリの(自由と民主主義を求めた人々の)戦い』は今、『世界の(自由と民主主義を求める人々の)戦い』へと受け継がれることとなった

Trailer
https://www.youtube.com/watch?v=9Cxa-8nzSB0



※本作を「史上最高のドキュメンタリー映画」と評した人がいたようですけれども、間違いなく「史上最高のドキュメンタリー映画」の1つであり、人間が存在し続ける限り永遠普遍の価値を持つ大傑作です。

「資本主義は素晴らしい」ものであると(刷り込み教育により)思い込まされている人には、特におすすめの作品でもあります。

※「アジェンデ 最後の演説」とその日本語訳は、YouTubeにて視聴可能。
知的で愛に溢れた本物の政治家であり、本物の大統領でもあった、本物の人間が最後に残した心に響く演説です。
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