『夢、叶えし者』
デヴィッド・リンチ監督、実に弱冠22歳の頃の短編映画第2弾。この作品から8年後、あの『イレイザーヘッド』で長編デビューを果たす。
『イレイザーヘッド』もそうだったように、脳内イメージであったり、夢に出てきたものをそのまま具現化したかのような作品になっている。
シュールで不気味な雰囲気が漂うが、血であったり死の匂いでむしろ生を感じさせる逆説的な表現は目を見張るものがある。人によってはただ不快に感じる作風かもしれないけれど、魅入られてしまうのは何故か。
高校の時、映画好きが高じて自主製作のような映画の真似事をした。タイトルの一部に“ナンセンス”と記したそれは、友達と好き放題やった内容であり、とても人様に見せられる様なものではないと思っていたが、学園祭での上映が意外にも大いに受けてしまい、その後物理の授業の時間にアンコール上映されるというおまけがついた。
その自らの体験も省みて考えてみると、ほぼ何の制約も無しに撮られたものがやはり一番面白いのかも！そういった意味ではリンチを知るにあたって必見の作品なのかもしれませんね(‘∀‘ )
