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ザ・ダンサーのkamekichi313のレビュー・感想・評価

ザ・ダンサー(2016年製作の映画)
4.0
☆ロイとダンカンの実話を元にした、フランスの黎明期のダンサーたちのストーリーは力強く、とにかく美しい。
☆主人公の大志と情熱のために、命をかける様子は、どんどん目が血に染まって、身体中が傷と腫れだらけになる描写でまざまざと描かれていて、痛々しい。
☆当時、新たな女性像を投げかけた、ろいの巨大布と棒と光の回転ダンスは、今見ても斬新で、シンプルなのに強く華麗に魅せるパフォーマンスも撮影方法も素晴らしい。
☆対して、ダンカンの登場からダンスシーンの衝撃も見ごたえがあった。身体中で女性的に魅せる、コンテンポラリーのスタイルは才能に溢れていて、綺麗。没頭する感じも、女優の雰囲気にぴったり。
☆伯爵ルイが最後までミステリアスで、謎のまま終わるのはお洒落で良い。
☆男女の愛情表現は直接的に見せていたが、女性同士の深い繋がりが婉曲的に眼差しややり取りで描かれていてたところは上品で、もうひとつの大きなテーマのように感じられた。
☆俳優勢が、端正な顔立ちや表情で魅力的だし、役にぴったりだった。
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