とり

ボブという名の猫 幸せのハイタッチのとりのレビュー・感想・評価

3.6
映画作品としては普通の出来かなと思うけど、とにかく猫が愛くるしい。
そりゃ街のみんなも応援するよね~と説得力ある可愛らしさ。

どこまで本当のことなのか確認のしようがないけど、どん底演出がこれでもかというほど続くのでちょっと気が滅入ります。猫がいなかったら完全に鬱映画。
観ていて常に不安感がつきまとうしんどさがあります。結末がわかっているので途中の重苦しい雰囲気も乗り切れました。
主人公だけじゃなく、周囲を取り巻く人々も何かしらの闇を抱えていて、現代社会の問題点が詰め込まれています。

映像的なもので言うと、猫目線カメラが良かった。ホラータッチだったりガリバー的だったり捕食者目線だったり楽しいです。
特に雑踏の中での低い目線や騒々しさの恐怖感はなかなかのものでした。
ちゃっかりロンドンの街並みも楽しめる作り。

スタッフロールでボブさんご本猫が出てるのに気づいて感心しました。場面によって複数猫を使い分けたと思うので、どのシーンが本猫なのかちょっと知りたいな。ハイタッチは本人でしょうかね。
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