カール・Th・ドライヤー。
長大橋讃歌。
海を渡る橋が大好きである。
島と島を“繋ぐ”と云う意味合いもそうであるが、何より壮大で、渡る爽快感の有るのが佳い。
山口の角島大橋、沖縄の古宇利大橋も気持ちの良い橋であった。
本作はドライヤーの長大橋フェチ度をこれでもか、と見せ付けられる作品である。
ナレーションも無くただ只管ストーストレーム橋をあらゆる角度から撮影するこの作品は、美術建築的視点から本橋を賞賛するものであろう。
その意味で、見る人を選ぶ作品である。
ただ私にとっては、“ああ、しまなみ海道をまた自転車で渡りたいなぁ”、としみじみ思いを馳せさせられる小品である。