オレオレ

ミッシングのオレオレのレビュー・感想・評価

ミッシング(2003年製作の映画)
3.0
缶コーヒーのトミー・リー・ジョーンズ(古い)以外、ケイト・ブランチェットにエヴァン・レイチェル・ウッド、アーロン・エッカートというおよそ西部劇っぽくない人達が19世紀のニューメキシコを駆け回る。カタカナいっぱい…

幼い自分や弟、母親を置いてインディアンになりに(19世紀版ミッドライフクライシスか⁉︎)出奔した父親(TLJ)がいきなり戻ってくる。敬虔なクリスチャンのマギー(Cブランチェット)ではあるが、苦労だけして死んだ母親や幼くして病死した弟のことを思うと、そんな身勝手な男を父親だと認めることも、ましてや許す事は出来ない。マギーの上の娘(ERW)はどうやらレイプの結果らしく、これも、守ってくれるべき父親の不在が間接的要因になっているからか…

いったんは追い返した父親だが、ちょうどその時、街に出た娘2人とBFがインディアンギャング(?)に襲われ、BFは惨殺(人形の出来が悪すぎてエッカートに見えず数回巻き戻し)、娘#2は無事だったものの、娘#1(ERW)が人身売買の餌食となり、ギャングに連れ去られる事件が発生。
なんせ19世紀の未開地、組織だった捜査もなく自力で娘を助け出すしかない。頼りになるのはアパッチ語が喋れる上にサバイバル能力のあるTLJだけ…

でまあこの救出劇に父娘の確執と寛解が混ざるお約束の展開なんだが…
長い。2時間超。とはいえ、娘#2のうっかり、娘#1のバカ声、何よりエリザベス・モスのアホンダラのせいで救出がことごとく失敗するため、どんどん長くなる。敵がスマートというよりは自滅型で、いくらピッチャー良くても内野がエラーし過ぎ!イライラ!

ただ、C・ブランチェットや娘#2が馬で駆け回るシーンは見惚れる。自分の手綱は片手で捌き、もう片手は荷物積んでる馬を引っ張りながら疾走。しかもコルセットにスカート。娘#2もある程度はスタントマンだったのかも知れないが、大人に混じってよく頑張ってました。銃も構えてたからな。19世紀のプレティーンも楽じゃねーな…