Jeffrey

村の教会のJeffreyのレビュー・感想・評価

村の教会(1947年製作の映画)
3.0
「村の教会」
本作はデンマーク文化映画の使命の1つとして、デンマークの文化を外国に紹介すると言う企画として制作されたとの事だ。この作品は教会のミサの場面で歴史的光景を演出する場面がとても素晴らしく、ホーヴァー教会を皮切りに、8つの教会とデンマーク野外博物館で描写されている。この頃か、わからないがドライヤーが宗教に関心、特にキリスト教に関心をし始めている背景がなんとなくある。それが後に金獅子賞受賞した彼のキャリア史上の大傑作と個人的には自負しているが、その「奇跡」もキリストを題材にしていた。どうやら村の教会も当時批判されたようだが、この手の作品は必ずしも何かしらの横槍が入ってくるものだ。村の教会のロングショットの建築物の圧倒感は凄かったが…。ゴシック様式のデザインはやっぱり先が尖っていて、かっこいい。窓も大きくて開放感が抜群で、天井も中央の柱も外壁もアーチもすごく繊細だ。この内部の宗教的革命が良いし、伝統と歴史が感じ取れる。特にヨハネの肖像が残っているのと、色々とカトリックの歴史ものが残されているなぁとしみじみ感じる。
Jeffrey

Jeffrey