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イントゥ・ジ・アビス 深淵へのtenのレビュー・感想・評価

3.2
自分の知らない世界の話。記憶に留めておきたい話がとても多くて、そういう意味では好きな映画かもしれない。
出てくる人出てくる人、文学的な表現をしているところは好き。
死刑制度がある国として、もっと日本でも広く観られてほしい。
ただ、インタビュアーの質問の仕方やレスポンスがいまいち好きになれなかった。違和感。字幕の日本語に引っかかったところもあるから、あの文化圏で生きていたら気にならないやりとりなのかしらん。

弟を亡くした二人がそれぞれ弟を親友と称していたのが不思議な感じ。

ジェイソンが語っていたマイケルとの出会いのいきさつや事件時の話が衝撃的。片方だけの話だから全てが真実とも限らないとはいえ。
普通そんな面倒見る?ジェイソンも当時少年だったよね?
それでこれだけ巻き込まれてるって、やってられなくないのかなぁ。
ジェイソン自身も別件で捕まってるから、非の打ち所がない人ではないのだろうけれども。
パパを恨んでないらしいところとか、妻ができるのも納得。
パパもほんとどうしようもない人なんだろうけれども、子供のことは愛してるらしいから、子供に嫌われてなくてほっとしてしまう。

死刑囚と結婚したがる人がそんなにいるって驚き。
ほとんどが注目を集めたくて、という話には自国も似たようなものだなと苦笑い。
彼女の子供にまつわる話は映画にして大丈夫なものなんだろうか。
ご本人たちが、というより、生まれてくる子供が心配になった。

死刑を見に行ってどう感じたかの説明に、なんとも言えない気分になった。
遺族的にはそういう人が多そうだよね。
でも絶対に冤罪が発生しない保証がない以上、そのペースで死刑執行されるのは怖い。
その制度がある以上、殺し続けなくてはいけない人がどうしても必要になるし。

感想まとまらない。
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