これ性別によって感じ方全然違いそう
始まりの世界観からめっちゃピンクやし、どんなコメディになるんやと思ってたけど、社会的な問題を提起した話に仕上がっててびっくりした。
ちょっと舐めた気持ちで見始めてすいませんって感じ。
ありのままの自分を認めてあげて。貴方は貴方。私は私。何者になれなくても、自分であることには変わりない。自分を信じて愛してあげて。This is me.
バービーはこれから自分を見つけていく。
この映画のせいで世界からピンク塗料が品薄になったニュースはウケる
男性からしたら最後のバービー世界で大統領選から「貴方は下の方から頑張って」って言われた展開ムカッてしたんじゃないかな。女性が地位向上のために必死で地道に成してきたことを、1ページで表したかのようで、自分はスカってしたな。
必要以上にケンが馬鹿表現されてるのも、いつも女性が必要以上に馬鹿表現されてるその逆を模したのかなと感じた。
女性の将来像を語ってる会議でメンバーが男性しかいないのキッショって思った。時折ニュースになる、「なんでその話し合いに女性が1人もいないの?」ってやつ。
女性の将来を女性には語らしてくれない。そんな社会。
バービー社会でケンが蔑ろにされて憤慨してるのも対照的でよかった。ケンに関しては、地位というか自分という存在を認識してもらえないことに社会を巻き込んでるって感じでちょっと違うけど。
母が女性に求められる理想が矛盾だらけだっていろいろぶち撒けて洗脳解くシーンの話す内容が共感すぎる。
学生の頃は女性の社会進出や女性の活躍の増加、今は男女の差の低減とかの記事を読んだけど、会社に入って役員をみると男しかいない。違う会社でも男しかいない。「あぁ記事書いてるのもニュース作ってるのも殆どが男だったわ」って社会に出て印象操作の実感と格差を初めて体感して絶望したわな。過去と比べると良くなったが、現実はまだまだなんだと。自分は享受する立場ではなくて、未来の女性たちの為にまだ頑張らないといけない世代なんだと思ったよね。
こうであるべきと社会から無意識に役割を押し付けられていることに対して、"洗脳を解く"という展開はなるほどなと思った。
"過激なフェニミストが作った映画だ"と言われてる記事を何処かで目にしたが、私はそうとは思わなかった。誇張でもなんでもなく事実が描かれていると思ったから。歴史と数字を見たら、如何に性差がデカかったか、そして今でもデカいかが分かる。
体格差と力差がなくなり、種を存続させる義務がなくなってからが、性差のなくなった平等な世界の始まりだと私は思う。
やっぱり現代社会ってキモいなって改めて思った。
色々な経験を経て成長していく姿や学んでいく姿は素晴らしいなと思った。変化を恐れてたバービーから変わっていく決断をしたバービーも素敵だと思った。
性差のテーマに関して思想が強すぎて過激な感想しか出てこない。草
映画としては面白おかしく楽しく社会問題を提起して、いい仕上がりの作品だと思いました🙌