カテリーナ

バービーのカテリーナのネタバレレビュー・内容・結末

バービー(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

バーベンハイマーって言葉?嫌い

アメリカ本国の大ヒットが
我が国日本にも影響を及ぼすのだと
思い知った
平日の昼間にも関わらず
夏休みである事も手伝って
ほぼ満席の状態
私の両脇と前に
明らかにアメリカ人である女子同士のカップルがポップコーン片手に座席に座る
特に私の右側の女子はまだ十代の後半位の年齢で途中踊り出したり何やら楽しそうな会話が止まらない
しまいには携帯を光らせて自分を写し
メイクを始める始末
流石に周りにも迷惑と思い
その女子に向けて無言の抗議の視線を投げる すると、隣の友人からカウンター攻撃の鋭い視線「私の友達に何か?」と
言いたげ しばらく視線を外さなかったが ここで相手が騒ぎ出したら面倒だと
このへんで勘弁してやると視線を外すも
その後も二人の楽しげなお喋りは止まらず 更にポップコーンを咀嚼する音も
ノイズになり暫く集中するのに苦労したがすぐにマーゴット・ロビーのバービー
があまりにも可愛くて更にピンクを基調としたバービーランドの鮮やかな色彩に目を奪われる

『オッペンハイマー』とあわせての鑑賞がブームになり 原子力爆弾の無知な
若者たちの発言や映像のコラージュなど
話題には事欠かない今作
ネット上ではその事に酷く傷つけられたと憤慨する若者もいれば 作品にはいっさい無関係と純粋に作品を楽しむ若者もいて複雑

グレタ・ガーウィグが監督なので
浅い作品ではなく社会的や人間のアイデンティティにまで掘り下げ
彼女の心の優しさやフラットに世間を見つめる眼差しがよく作品に現れていた

皆が声を合わせて褒め称えた
アメリカ・フェレーラのスピーチでは
思わず落涙したし、イメージ通りの男社会に生きるウィル・フェレルはアホ丸出し
大好きな
(『俺たちニュースキャスター』を思い出してまた見たくなった) ヘンテコなケイト・マッキノンのメイクやフアッションも◎何より顔があんまり好きじゃない
ライアン・ゴズリングのケンが思いの外良くて 全身使って顔の筋肉までつかってケンを演じて好印象

グレタが婦人科で診てもらうのが
嫌だった自分を励ますのと同時に
子供たちにバービーでも
婦人科に行くのよって伝えたかったと
インタビューで語ったと聞いて更に
彼女が好きになった

ナレーションはヘレン・ミレンだったのね
低くて耳に心地良かった
カテリーナ

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