ディアドクターや夢売るふたりでは女性に支えられて(監督されて)ようやく仕事(社会)で評価して貰えてる男性像を描いていたが、
その男性が突然そのハシゴを外された後の話がこの物語。
人間って馬鹿だから良くも悪くも近人の死でやっと変わろうと思い始めるんだよな。
西川美和監督作品で1番好きかも。
小説家に国語教えてもらえるのはすごい得だよ。すごく勉強になると思う。
主人公が隠していた本名が”幸夫”ってのも皮肉が籠ってそう。
地震のシーンってどうやって撮ってるんだろ?
嫌々親になったわけじゃない。
何の取り柄もない年だけとった人間を子供が親にしてくれてる。
「去年と同じヤドカリ?」で泣かせる脚本すごいわ。
不意な言葉で去年は妻も来ていた海での思い出が一気にフラッシュバックしたんだろうな。
幸夫だけの物語だけでなく大宮家の物語も描いてる。
遺品整理とは遺族が故人の死と向き合わないと出来ない行為。