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ドント・ブリーズのYYamadaのレビュー・感想・評価

ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)
3.4
【スリラー映画のススメ】
◆作品名:
ドント・ブリーズ (2016)
◆映倫区分 / 日本 : PG-12
◆スリラーの要素
 脱出不能な状態の「緊張感」や
 「不安」を描く
◆本作のポジショニング
 サスペンス □□□□■ ホラー

〈本作の粗筋〉 eiga.comより抜粋
・親元を離れ、街から逃げ出すための資金が必要なロッキーは、恋人のマニーと友人のアレックスとともに、地下に大金を隠し持っていると噂される盲目の老人の家に強盗に入る。
・しかし、その老人は目が見えないかわりに、どんな音も聴き逃さない超人的な聴覚をもち、さらには想像を絶する異常な本性を隠し持つ人物だった。暗闇に包まれた家の中で追い詰められたロッキーたちは、地下室にたどり着くが、そこで恐るべき光景を目の当たりにする…。

〈見処〉
①この家から生きて脱出したければ、
 息をするな——
・『ドント・ブリーズ』は、2016年に
製作されたホラー・スリラー映画。
・『スパイダーマン』のサム・ライミが製作を務めた本作。製作費わずか9.9百万ドルの小予算作品ながら、強盗を企てた若者3人が、裕福な盲目の老人の家に押し入ったことから、思いがけない恐怖に陥る様を描いた本作の世界興収は、製作費の15倍を超える157百万ドルを突破。日本でもSNSを中心に口コミで評判が広がりロングランヒットとなった。
・物語の舞台はデトロイト市と設定されているが、大部分の撮影はハンガリーにて行われている。
・出演は、盲目の老人に『アバター』のスティーヴン・ラング、若き強盗にリブート版『死霊のはらわた』のジェーン・レヴィ、『13の理由』のディラン・ミネット。

②結び…本作の見処は?
◎:「強盗犯罪者のほうが善人」…。押し入った盲目の老人は、実は最強のサイコパス元軍人という展開は『イコライザー』や『ジョン・ウィック』と同じ「ナーメテーター」ジャンルに該当。舐めていた相手に恐怖を覚える展開は、何度みても痛快。
○: これから惨劇の起きるスポットを舐め回すように映すカメラワークによって、自宅内部の間取りが理解度があがる演出。
▲:「20年に一本の恐怖の作品」という日本公開時のキャッチ・コピーには賛同出来ない恐怖レベル。終盤の展開も、もう一波欲しいところ。
▲: 盲目の老人の戦闘レベルは「座頭市」や「デアデビル」に比べると、民間人でも対抗出来るレベル。
×: スリラー映画とはいえ、女性に対する尊厳無視のハラスメント攻撃は、大いなる時代遅れ。
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