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休暇のsunflowerのレビュー・感想・評価

休暇(2007年製作の映画)
4.0
これは重い。。。
涙するとか号泣するとかじゃない、全然別モノの重さです。。。

生まれた時から死刑制度はあって、ちゃんと真剣に考えたことってなかったけれど、死刑制度って一体何なんだろうと、絶対考えてしまう作品。

人間が人間を裁いて、その罰として命を終わらせるって。。
無法地帯とならないためには罰は必要だとは思うけれど、その罰に死刑が含まれていていいのだろうか?死刑制度は設けていない国もたくさんある中で、設けている日本という国にたまたま生まれただけで、この制度にさして疑問を持たずに生きていて良いのか?
どうせ自分は罪なんて犯さないんだから、自分とは無関係と思って生きていて良いのだろうか?

昔はギロチンとか首斬りの刑があって、現代では考えられない大昔の刑みたいに思われているけど、数十年後には今の死刑制度も、とんでもなく非人道的なありえない刑だと思われるようになっているのかな?

刑を執行しなければならない刑務官のことを考えると、もしかして、受刑者ではなく刑務官の方が(もしくは共に)罰を受けているようなもんじゃないのか?と思えてくる。
執行の感触が頭から離れない、そのトラウマを抱えて生きていかなくてはならないのだから。
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