津軽系こけし

メーベルの身替り運転の津軽系こけしのレビュー・感想・評価

メーベルの身替り運転(1914年製作の映画)
3.3
筋金入りの小悪党


おそらくチャップリン役者史の中ではかなりの畜生として分類されるキャラクター。拘束、爆薬、邪魔立てと、手下をこき使って他人を蹴落とそうと奔走する。可愛らしい懸命ぶりはお家芸なのだけど、今作の畜生ぶりは目に余る。ちょっと裏切られたぐらいには思ってしまう。

どちらかと言えばレースの映像迫力を重視している印象。映像美学が発展途上の10年代は、話の内容よりも迫力が念頭に置かれているようだ。原初的な映像の嗜みがひしひし伝わって、時代を感じるぜ、
津軽系こけし

津軽系こけし