きまぐれ熊

シン・エヴァンゲリオン劇場版のきまぐれ熊のネタバレレビュー・内容・結末

4.4

このレビューはネタバレを含みます

やっと見た

こんなに綺麗に終わると思ってなかったので正直驚いたし
完璧な卒業式だった
テレビも旧劇も引っくるめて大団円だ

色々細かい疑問点は尽きないんだけど、んーまあいっか、みたいな気持ちにさせられるエンディングでさっぱり未練なくなっちゃったなぁ
オリジナルのメインキャラクターは見事に死んでいって全員卒業していくんだけど、各々の退場の意義がストレートに提示されていくのである意味爽快で感慨深い
掘り下げにテレビ版や旧劇を利用してくるのは強い
レイもアスカも与えられたヒロインというロールから自立して、それぞれの居場所に飛び立っていくし、シンジ君も父との対話を経て自分の足で新しい世界へ歩いていく

完璧だー

って言いたいんだけど、
どうしても気になるのが、なぜマリがシンジと結ばれたのかってところ
そもそもマリっていうキャラクター、全くよくわからないんだよな
2人の関係は重要な事なのにイマイチストーリーで提示されず仕舞いだった

マリは最初からシンジを特別扱いしてるんだよね
初めからシンジと特別な関係になる事がマリの目的だったんじゃないか

でもマリは恋人ではなく母親だと思うんだよなぁ
育ての親?里親?みたいな
そこも不思議な所
ユイの思いを継いでシンジを見守ろうとしていたのはほぼ確実だけど、どこかで情が湧いたのかなぁ

そもそもエヴァの呪い関係なく歳をとってないし、飛び級だった事とか含めて考えると大学入る前から年取ってないんじゃないか
そう考えるとマリも使徒なんじゃないかな〜
どうやら使徒は開示されていない一枠が空いてるらしいし、イスカリオテの意味もしっくりくる
「超昔」からそう呼ばれていたってのも当てはまるんだよね
ユイの事も特別な意味で好きだったみたいだし、愛情の感じ方が人間とはちょっと違うって事かな
距離感がカオルくんと同じで異常に近いんだよね
アスカに対してもやたらゼロ距離だったし

そう考えると怖いまではいかないけど、マリ完全勝利エンドって事で若干見え方変わってくるよね
『胸の大きないい女』はエヴァを終わらせに来たのではなく、オタクたちからシンジくんを奪いにきた女だったんだな、ってのが個人的な落としどころかな
まあどっちにしろ、はよエヴァから卒業せいってとこですね
きまぐれ熊

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