天豆てんまめ

蜜のあわれの天豆てんまめのレビュー・感想・評価

蜜のあわれ(2016年製作の映画)
3.7
魅惑的なポニョ!
シュールで面白い✨

室生犀星の幻想小説を昔、鈴木清順が映画にしようとした。それを石井岳龍監督が継いだ。鈴木清順ぽいので頷ける。

二階堂ふみは金魚の化身?
あたいと自分を呼ぶ。
‘チャプン’と水が撥ねる音。
赤い衣装に金魚のヒレがヒラヒラ。
不思議ダンスも可愛らしい。

真木よう子は幽霊👻
たしかに幽霊っぽい。

大杉漣は老いた小説家。
妄想猛々しく、、、
味わい深い悲哀が滲む。
もっと観たかったです。

高良健吾は芥川龍之介。
雰囲気出てる。

二階堂ふみのコケティッシュかつエロティックな魅力が満載。

「ばるぼら」にも繋がるシュールなミューズ(女神)でもこの役の方が面白い。

この企画を思いついたら二階堂ふみ以外考えられないだろう。

脚本の港岳彦さんは激しい「あゝ荒野」から本作まで幅広い作品を手がける手腕が素晴らしい。

映画ってなんでもアリだなー。