改名した三島こねこ

荒武者キートン/キートンの激流危機一髪!の改名した三島こねこのレビュー・感想・評価

3.7
<概説>

代々隣家との因縁が続いているマッケイ家の嫡男が、財産継承のため故郷に帰ってきた。彼は故郷で美しき少女と恋に落ちるのだが、なんと彼女は例の隣家の愛娘でーー!?

<感想>

本作の諸評を読んでみてーー「なるほど!」

これまでキートン映画は『探偵学入門』や『大列車追跡』とパントマイムの素晴らしいものを鑑賞してきました。

なのでキートン映画=アクションコメディを期待されていると思っていたのですけれど、キートン映画=ヒューマンドラマだったのですね。それはこれまで視点が異なるわけです。

そうして視聴してみれば本作は見事。

隣人同士の対立のストレス要素は多くない。

大団円になるにしてもいい意味で王道な理由。

「映画黎明期は古き良き映画ばかりだった」

普通鬱陶しがられてしまうこんな発言にも納得できる仕上がりで、圧倒や陶酔させるばかりでは映画ではないのだなと。

こういった良き映画。どんどん掘り下げていきたいです。