<概説>
代々隣家との因縁が続いているマッケイ家の嫡男が、財産継承のため故郷に帰ってきた。彼は故郷で美しき少女と恋に落ちるのだが、なんと彼女は例の隣家の愛娘でーー!?
<感想>
本作の諸評を読んでみてーー「なるほど!」
これまでキートン映画は『探偵学入門』や『大列車追跡』とパントマイムの素晴らしいものを鑑賞してきました。
なのでキートン映画=アクションコメディを期待されていると思っていたのですけれど、キートン映画=ヒューマンドラマだったのですね。それはこれまで視点が異なるわけです。
そうして視聴してみれば本作は見事。
隣人同士の対立のストレス要素は多くない。
大団円になるにしてもいい意味で王道な理由。
「映画黎明期は古き良き映画ばかりだった」
普通鬱陶しがられてしまうこんな発言にも納得できる仕上がりで、圧倒や陶酔させるばかりでは映画ではないのだなと。
こういった良き映画。どんどん掘り下げていきたいです。