みゅうちょび

ミニー・ゲッツの秘密のみゅうちょびのレビュー・感想・評価

ミニー・ゲッツの秘密(2015年製作の映画)
3.5
女性監督が描いた70年代ティーンの女の子の物語。とても説得力あるし、繊細な配役がいいなー。

わたしは今日セックスをした。うふふっ!

そのいきさつ全てを話したくてテープに録音し始めるミニー。自分は醜いと思っててコンプレックスの塊なミニー。けど、ちょっと言い方悪いんだけど…番茶も出花なお年頃…。
わたしとセックすしたい人がこの世にいるんだ!

この映画のいいところは、ミニーが見る見る綺麗になるとかじゃなくて、なんとなく艶っぽくなっていくとこ。そう言うところがリアルな性体験って感じで凄く共感できたし、繊細に変化する感覚とか感情とかもなんかわかるわーって思える。

アレクサンダー・スカルスガルドの悪いやつでもなくまぁまぁいいやつだけど、芯がなく、優柔不断で憎めないやつって言う役柄が彼だから成立するような上手いキャスティングだったし、クリスティン・ウィグ演じる母親も駄目なんだけど憎めない可愛さがよかった。

紆余曲折を経て少女は成長したっ!って感じで、正直、後半突入まで、長いな…とは感じだけど、実際観てみるともう少し長くても大丈夫だった気がする。若干尻窄みになっちゃった気がして勿体無い。

ブックスマートとかより、こういうより一層個人的で内向性の高い作品が好き。

挿入されるアニメーションが、70年代のサイケな雰囲気もあってユニークで面白かったし、衣装も可愛いいし、実際ミニーもめちゃくちゃ可愛い。
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