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ミニー・ゲッツの秘密のtransfilmのレビュー・感想・評価

ミニー・ゲッツの秘密(2015年製作の映画)
4.1
原題は"the diary of a teenage girl"
タイトルで思春期の青春ものなのは分かっていたけど、
もっと爽やかな映画を想像してた。
実際は、セックスに、ドラッグパーティに、疑似売春と、
自分が思ってた以上にはめを外している青春映画だった。

自分は、"15歳の少女"になった経験はないので、
主人公の心情は、想像で察するほかない。
ミニーに対しては、自分だったらこうはしない。よくわからない。と思う部分もあったけど、自分自身の思春期の時と重なる部分もいくつかあったので、なんとなく気持ちがわかる面もあった。

「自分は一生のうち、誰かに本気で愛されることはあるのだろうか?」とか、この年代の時は密かに真剣に考えていたような気がする。
セックスに興味がある点も理解できる。
けど、こんなにはまるのは自分には無理かもと思う。自分だったら、これだけはまる前に、先に恐怖心に駆られるかもしれない。
それに”母親の恋人”は、自分だったら真っ先に避けそうな相手かな。

で、自分はそんなにはじけた青春を送ってはいないので
ドラッグがでてくるようなパーティや売春なんて未知の領域だった。でも、はじけたい気持ちはあったので、
主人公の女の子がなんとなく軽い気持ちでそういう世界にいってしまうのも、ある程度はわかるところがあるかな。

ただ、ミニーがこうなったのは、母親のだらしない性格のせいでもあると思った。
再婚離婚を繰り返し、夜な夜な友達と集まってアルコールとドラッグパーティをやっているようなものすごくはめをはずしているお母さんで、演じたのはクリステンウィグ。
ただ、はめをはずしてるけど、それなりに優しそうなお母さんではある。

結局、ミニーにとっては、
このお母さんが一番の問題?母親失格?

・・というと、この映画を終盤のあるシーンを観て、
決してそうではなかったと思った。
悪い母親の面もあるけど、母親失格どころか、ミニーの15歳の青春映画の中で、自分の中で最も輝いていた存在はこのお母さんだったと思う。

母親の資格とは?
教育熱心なことか、料理が上手なことか・・
自分は、この映画のクリステン・ウィグは、大人として決して正しい人とはいいがたいけど、それでも母親として最も大切なものを持ってる女性だと思った。元々好きだったんだけど、この役がマッチしてるクリステン・ウィグのことをさらに好きになってしまった。ゴーストバスターズが楽しみ!

お母さんとミニー終盤のシーンは何回も繰り返し観てしまったし、ちょっと泣いてしまった笑 こういうシーンには、非常に弱いです!

青春映画が好きな方、
そしてなにより、元15才の少女だった人にお勧めです!
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