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この世界の片隅にのmoviediaryのレビュー・感想・評価

この世界の片隅に(2016年製作の映画)
3.9
戦時中の人って命の重さに対する感覚おかしいんじゃない?って小さいころからずっと思ってきた。
いろんな作品みてきたけど、どれも兵隊として戦地に出向くことも名誉だと思ってるし、家族を失っても仕方ない。って日常を続けていく、みたいな描写をしてるのがあまり好きじゃない。
この作品も少しその節があるところもやっぱりあった。
だけど戦争が終わり残された人が悲しんでるのを見て、きっと戦時中は悲しむ余裕もないくらいに毎日生きることに必死だったんだろうと感じた。
そして戦争が終わったとき自分がまだ生きているのに敗戦したことに絶望し、そこで初めて亡くしてしまった人とこの先何年も会えないことを実感したのだろう。きっと戦時中はそれこそ心中するような思いだったから、きっとすぐに会えるだろうと思っていた人もいたのではないだろうか。
実際、経験したわけではないから偉そうには語れないが、それほどまでに恐ろしく常に隣に死がある生活だったんだろうなと思った。
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