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この世界の片隅にのMrMINEのレビュー・感想・評価

この世界の片隅に(2016年製作の映画)
4.7
めちゃくちゃ素晴らしい戦争アニメ映画。
これまでは『火垂るの墓』を薦めてきたが、この戦争映画もぜひ多くの人に見て欲しいと思った。

舞台は1944年の広島。ある家庭に嫁ぐこととなった18歳の女性。
しかし、空襲によって大切なものを失う。やがて原爆が投下され、終戦。
戦中戦後を生きたひとりの女性の物語。

戦争が奪ったもの、戦争が遺したもの。
1人の女性の目線で描ききっています。
とてつもなく切ないですが、この物語には生きよう!という生命力が宿っています。

主人公の声は、のんさんが担当。
もうハマりきっています!訛り具合も素晴らしい。
切なさ具合を漂わせていて、完璧なまでの演技です。

舞台は軍港の町、広島の呉。
繊細なタッチで描かれ、当時の情景を再現していました。
日本のアニメ技術は本当に高く、今のこの町を訪ねてみて、直接空気を感じてみたいと思いました。

オープニング曲は『悲しくてやりきれない』。
日本の有名なフォークです。
この映画には、とにかくたくさんの叙情が詰まっています。
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