面白かった!
この手の、都市の暗部のやるせない日常を描く映画は基本的に好きなんだけど、たいてい叙情的なドラマが多い。もちろんそれが良いのだが、本作はその要素に“反政府軍の英雄舐めんなよ”的に怒れる虎が糞ガキ(失礼)を蹴散らしてゆくエンターテインメントも加わってとても楽しめた。
主演の俳優は実際に反政府軍の少年兵だった様で、リアリティある演技には並々ならぬ思い入れが反映されていたのかも。
生きていくための打算から嘘の家族になった三人が、その葛藤に苦しみながらも徐々に本当の信頼関係を築いていく流れもグッとくるものがある。ハッピーエンドでほんとうに良かったと思う映画。しかしコロナ前でこのありさまのパリ、ヤベーな…