現実逃避帰国準備

ふふふん へへへん ぽん! もっといいこときっとあるの現実逃避帰国準備のレビュー・感想・評価

4.0
『Where the Wild Things Are』のおまけのショートフィルム『Higglety Pigglety Pop! or There Must Be More to Life』(2010)

邦題『ふふふん へへへん ぽん! もっといいこときっとある』

Samuel GoodrichのMother Goose Nursery Rhyme「Higglety Pigglety Pop」を題材にし書かれた、Maurice Sendak の絵本を映像化。パペット、アニメーション、ストップモーション、実写の20分ショートフィルム。映像が芸術的。主人公Jennyの声にMeril Streep。

Wild Thingsよりもっと奇妙。絵本は読んだことなくて、これもきっと絵本の話とはかけ離れてるんだろうなと思って、Youtubeに絵本の朗読があったので、ストーリーを聞いてみたら、ほぼ同じだった。こんな奇妙な話、子供が理解できるのか?でも、子供って奇妙で怖い話好きだから、こういうのがウケるのかな。「ねないこだれだ」とか、「押入れの冒険」とか好きだったもんね。奇妙過ぎて、続けて2回観てしまった。また観たくなる。

映画 https://youtu.be/p7BfzCzXqw0
絵本の朗読 https://youtu.be/miEfP6KH6yU

奇妙な所(スポイラーアラート)↓




花と会話しながら、花が痛がってるのに、花をどんどん食べてしまって、最後花がもう話せなくなるシーンはかなり怖い。

ネコが人間の様に服着て2本足で歩くのに、犬のJennyは4本で歩く。

ミルクや卵を沢山食べたばかりなのに、餓死の寸前のふりして、パンケーキとシロップを懇願してがっつくJenny。

赤ちゃん。

Lion呼ボタン。

鞄に赤ちゃん入れるシーン。怖っ。

Jennyバニラプリン嫌いなのに、食べてしまった事を後悔。

絵本では木とJennyが会話するけど、映画では、木はセリフを言わずバイオリンの音。

植木鉢の花がJennyに言ってた全く同じ事を、今度はJennyが木に言っている。なんでも持っていて、愛されていて、なんの文句があるのか?と木に問うJenny。

ライオンの口に入る事は、危険なリスクある事に挑む、大変な経験をせずには、人生の意義は得られないと言う比喩かな。

劇の主役を手に入れて幸せになったJennyが、Jennyの飼い主に書く手紙の内容も"Weird"。