とんぶ

マスクのとんぶのレビュー・感想・評価

マスク(1984年製作の映画)
4.0
フォロワーさんからの紹介で鑑賞。

2200万人に1人の奇病(顔が肥大化する病気)の、少年と、その母親の話。実話とのこと。

目が痛い、心が痛い。
何回も泣きました。悲しみあり、切なさあり、喜びあり、感動あり。
泣きすぎてしんどい。。。

すごく明るく、前向きに生きる主人公の少年、ロッキーと、その母親ラスティ。
生死に関わる奇病にもかかわらず、明るいんですよ。前向きなんですよ。
ただ、話が、進むごとに、不安とか、恐怖とかを、押し込めて、明るく生きてるんだろうなってのが、伝わってきます。

本作、いいやつしか出てこない。心のきれいな、優しいやつしかでてこない。あるときは、相手を思いすぎるがゆえに、ある時は、現実から逃げるために、衝突もするし、ドラッグにも走る。
それが、また、切ない。
だれも、悪くない。。。

ロッキーと仲良くなった少女の親も、決して、悪いやつじゃないです。自分が親なら、同じことをする。。。娘を愛するがゆえの、行動かと。

よくある、お涙頂戴の映画とは、全く違います。抑え目の演出で、ストーリーもテンポよく進む。
泣かそうとする映画には泣きませんが、抑え目の演出とか、超ベタな展開とかは、泣いてしまう。

なんか、余韻が、抜けない。
この、レビュー書いてても、まだ、目がショボショボする。。。

ところで、母親役のシェールって、かなりの有名人だったんですね。知らなかった。元々は、歌手。ヒット曲も、かなりあり。女優としても、本作でカンヌを取り、別作品で、オスカーも取ってる。なんで、知らんかっんやろ?
いやぁ、本作でも、役に、ハマってました。心理描写も、お見事。

あまり、有名な作品では、ないのでしょうが、隠れた名作かと。
とんぶ

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