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ラ・ラ・ランドのtkyのネタバレレビュー・内容・結末

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

恋愛映画らしく始めはお互いに良い印象がなかった
でも夢に向かって努力しているのは同じで、惹かれあっていく

恋愛は2人でいることによって幸せになるのではなく、1人でも幸せな2人が一緒にいることによってより幸せになる
オーディションに落ちまくりで将来不安なミアは、自分のお店を持つ夢を持っているセブを好きになったので、バンドを長期に渡って続けることになったセブを受け入れられず感情的になってしまう
セブも本当に好きな音楽ではなく安定した収入のためにバンドを選んだためミアを納得させられず、ミアを責める言い方をしてしまう
元々他人には優しくできない未成熟な2人はちょっとしたすれ違いで簡単に崩れていく

2人がもっと早く成功していれば、精神的に余裕があればラストのifは現実になっていたかもしれない

「恋愛は不幸な出来事ではなく『お互いが別々の道で幸せになりましょう』という約束」
って尊敬する人が言ってた

死別ではなく、2人で話して別れると決めてお互いに夢を叶えた
セブとミアが生涯共にする未来もあったかもしれないけど、別れてなかったら夢は叶わなかったかもしれないし、後悔はしていない
間違いなくハッピーエンド

それでも「もし〜なら」と思ってしまうのが人間
突然歌い出すミュージカルというフィクションの大嘘と共に名作映画のオマージュを混えつつ、起きなかった別ルートを思いっきり甘美的に描くラストはまさに夢を叶える魔法のように美しい
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