ヒロ

ビッグ・リーガー Big Leaguerのヒロのレビュー・感想・評価

ビッグ・リーガー Big Leaguer(1953年製作の映画)
4.1
「Take Me Out to the Ball Game」で始まり“最後のジェダイ/受け継がれる意志”で幕を閉じる、どう見てもデビュー作とは思えない圧巻の青春群像劇。四番サード典型的な華型Aロッド、強気勝気俺様エース様キングフェルナンデス、親の七光り1B長嶋一茂、辞書を手放さない中南米癒し系移民ホセアルトゥーベ、尺が極端に短いにも関わらずメリハリのついたキャラ付けは見事。今の野球中継のお手本となるカメラアングル&ワークはベースボールを映画という枠で切り取ったという点でもはや発明。そんな中でもこの映画のハイライトはクビになりキャンプを去っていくキングフェルナンデスの後ろ姿を捉えた超映画的フレーム内フレームで全会一致。ゴロよりフライそれよかライナー左中間より右中間、二遊間以外全部だせぇ〜、打球までの最短ステップ無駄のない捕球流れるようなスローイング、投手のフォームを完璧に盗んだすべり込まない盗塁、永遠の憧れは元ロッテ巨人の小坂、現役の推しメンは西武の源田、チームの勝利より美しさに重きを置いたボクシングで言う〝シュガー〟なプレースタイルで小中高と無駄に8年間も野球をやってきた僕が言うのもなんだが、、、おもしろいこれ。

《PFF2018 ロバートアルドリッチ監督特集》
ヒロ

ヒロ