なんでこんなに胸が痛むんだろう。
当時から好きだったけど、
彼女の事をそんなに知らなかったし、
ビッグファンでもない。
でも彼女の声と歌う姿を見たら、
きっと脳裏に残るし、理由のないカッコよさが残る。
まさに本物のアーティスト。
誰よりも大きいブラックホールみたいな、
本当は自分で作り出したのか何なのか…を抱えていて、
その穴とか弱さを魂で埋めるかの様な
全身全霊の表現力だから、すんごい魅力になって響く。
ソウルとかジャズとかって本来こうなんだろうな、
と彼女の人生からモンヤリ思った。
雰囲気で喜怒哀楽を感じる事が出来るシンガーて
そんなに出てこないだろうなあ。
とか悶々とする。
あのクソ親父じゃなければエイミーも生まれないし、
クソ元夫じゃないとたぶん名作も生まれてないし、
人生って皮肉だ。
トニーベネットとの共演が素晴らしくて泣ける。
天国で、好きなだけ好きな歌を誰の為でもなく、
自分の為だけに歌っていたらいいな。
純粋無垢なエイミーワインハウスを更に好きになる映画だった。
