※犬は無事ではありません⚠
『マリーアントワネットに別れを告げて』同様、レア・セドゥありき。
というか、レア・セドゥにしか演じられないように創ってる。
仏頂面、生意気な目つき、時折見せる笑顔、小間使いとは思えない負けん気の強さと妖艶さは、ブニュエル『小間使いの日記』のジャンヌ・モローにも負けてない。
メイド服、外出着、どの衣装も着こなすレア・セドゥの妖しい魅力はジャンヌ・モローよりずっとずっと好みだ。
ただ、物語が退屈過ぎる。
どうしても(大好きな)ブニュエル版と比べてしまう。
ブニュエルの方は話運びがもっと分かり易くシンプル故、監督の変態性と周りを魅了していくジャンヌ・モローが際立っていて楽しい。
レア・セドゥにやらせたい(我々がみたい)場面を詰め込み過ぎた感が否めなくて、無駄にごちゃついてて野暮ったい。
単純に好みの話かもしれないが。
とはいえ、レア・セドゥは素晴らしく彼女を愛でる為の映画。
大ファンなので相当加点している。
