ShinMakita

メイド・イン・L.A.のShinMakitaのレビュー・感想・評価

メイド・イン・L.A.(1989年製作の映画)
1.8
☆mixi過去レビュー転載計画(ノンジャンル編)
…ここ10年で購入したDVD.Blu-rayのレビューです。



〈story〉
ロサンゼルス、白昼。現金輸送車が襲撃され、ガードマンが射殺された。ロス市警強盗課のヴィンセント・ハナ巡査部長が陣頭指揮をとり、捜査を開始する。犯行は、プロの手口。手がかりは、目撃者が耳にした、一味の一人が仲間を呼ぶ時に使った<スポーツ>という渾名だけだ。
この事件を起こしたのは、パトリック・マクラーレンという名うての強盗だった。手下のクリス、セリートとともにコトに及んだのだが、新入りのウェイングロがドジを踏み、ガードマンを皆殺しにしなくてはならなくなったのだ。ウェイングロを始末しようと考えたパトリックだが、事件後、ウェイングロは姿を消してしまう。

しばらくして、ヴィンセントは情報屋から「誰彼構わず相手を<スポーツ>と呼ぶワル」の存在を掴む。その名はマイケル・セリート。ヴィンセントはチームを総動員してセリートをマーク。そして、一味のリーダーがパトリックという男である事を知る。パトリックたちが次のヤマを踏む時が逮捕の時だ・・・と、ヴィンセントは彼らの監視を続けるのだが・・・



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キープ社という聞いた事も無いメーカーから500円で発売されていたDVDを購入しました。言わずとしれた、マイケル・マン監督の単発TVドラマで、あの「ヒート」の原型になった作品です。大筋はだいたい同じですが、クリス(映画ではヴァル・キルマーですね)を完全にチョイ役扱いにして、ヴァン・ザント絡みのスジも省いて、コンパクトな仕上がりです。TVにしてはなかなかの迫力、ですが、ヴィンセントとパトリック(映画ではニールという名前でしたね)の背景描写が弱く、映画のような鏡面像的キャラとして成立していませんでした。ラストが全く違うのも、「ヒート」ファンには受けないでしょうねえ。
ちなみに二人がお茶するシーンのカット割りは、「ヒート」と同じで、同フレームにわざと二人が映らないようにしています。あの割り方は、この頃から計算した上で作ったものだったんですね。

…余談ですが、こちらでウェイングロを演じているのは「24シーズン2」で男を見せたメイスン支部長役のザンダー・バークレー。 TVドラマファンは要注目。
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