ソムニア 悪夢の少年のhiのレビュー・感想・評価

悲しみと喪失に向き合う母親と、不思議な力を持つ1人の男の子の話。
ホラーであるものの後味は悪くなく、比較的ライトに楽しめる切ないダークファンタジーであった。

ジェシーが見るべきはコーディなのに、ショーンの面影をずっと追ってしまう気持ちはとてもわかる。
コーディもコーディで、不眠で辛い日々を送っているのも不憫だ……
そんな彼らが辿り着く悪夢の真相には胸を掻きむしられる。

本作はファンタジーだが、現実で子どもが持って生まれる“ギフト”と大人がどう向き合うべきか、考えさせられる作品であった。