1970年代に発表された「南ソウル開発計画」は実際にあったものなんですね。
その開発対象地域に「江南」(カンナム)がありました。
その地で廃品回収のようなことをして生き永らえているジョンデ(イ・ミンホ)とヨンギ(キム・レウォン)が主人公。
肝になってくるのはジョンデを引き取ってカタギとして生きようとするギルス(チョン・ジニョン)でした。このチョン・ジニョンさんは「7番房の奇跡」で刑務所の課長役のあの方です。こちらでも人情厚くいい役です。
フィクションですけど・・。
戸籍もない、社会の貧困を一手に受けたような子供たちが大きくなり、暴力団ではあるものの、子分たちからの尊敬を得て、ようやく社会から認められたような二人。巨悪の狙いを見通す力はなく、いつしか踏みつぶされそうな状況に陥る。・・ただ、急にショベルカーにより失う家じゃなく、明確に主張できる土地と家が欲しかっただけ・・。
あまりに救いがない哀しい話です。
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