すずす

我が道を往くのすずすのネタバレレビュー・内容・結末

我が道を往く(1944年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

作品賞を含むオスカー七部門受賞のレオ・マッカリー監督の名作。ニューヨーク下町の教会再建の為に派遣された若神父と老神父の感動的なドラマです。

昨今の映画なら、再建の努力だけを軸にしそうですが、老神父との関係を第二の軸にして、さらに不良の再生を第三の軸にし、アンサンブルなドラマ仕立てになっています。

中盤、老神父が司教にセントドミニコ教会を若神父に譲る事を宣告され、家出した挙句、ずぶ濡れで警察に保護され舞い戻ります。
老神父の故郷、アイルランドの話になり、若神父はアイルランドの子守唄を唄います。
ルーラルーラールラ、ルラルララ…
老神父を労う若神父。二人は老神父が隠していた酒を酌み交わします。寝入った老神父の眼鏡をそっと外す若神父、灯りを消し、扉を閉めようとした時、老神父がお休みを云います。
この場面が最高です!

ミュージシャン志望だった神父は教会再建の資金作りのため、「🎵ゴーイングマイウェイ」の権利を売り込みますが、地味で音楽出版社には否決されてしまいます。
しかし子供たちと歌う「mule(ロバ)」が採用されます。軽快なスィングが売れて、教会に資金が作られ、再生するのですが、「🎵 勉強しないと、ロバや猿や魚やみたいになっちゃうよ」と云う歌詞がとても面白く、愉快です。
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