千年女優

美女と野獣の千年女優のレビュー・感想・評価

美女と野獣(2017年製作の映画)
3.5
王子の身分に生まれ端麗な容姿に恵まれるも傲慢さから乞食の老婆を嘲笑った事で呪いにより醜い姿へ変えられてしまった野獣。知的好奇心が旺盛で読書好きのアバンギャルドな少女ベルと出逢った彼が、反発しながらもやがて呪いを解く唯一の方法「真実の愛」へ辿り着く様を描いたフランスのおとず噺を原作とするディズニー実写映画です。

オスカー作品『シカゴ』の脚本に『ドリーム・ガールズ』の監督とミュージカル映画はお手の物のビル・コンドンがディズニーの人気プリンセス物語を実写映画化した作品で、曲がり角でぶつかる男女が「ってーな、気をつけろよ!(丿`⌒´)丿」「なによ、あんたこそ気をつけなさいよ!\(>o<)ノ」というラブコメの古典を大ヒットさせました。

初対面での互いの第一印象が最悪の所から始まるベタな恋物語でアップデートも控えめですが、元より「変わり者が外界に飛び出す」お話とあって現代との親和性が高く、それでいて『ハリー・ポッター』を経て世界中から愛されるエマ・ワトソンのキャスティングは嫌味もなしとゴージャスな演出でプリンセス感も損なうことのない一作です。
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