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罪の余白のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

罪の余白(2015年製作の映画)
4.6
名門女子校で、一人の少女が教室のベランダから転落して死亡した。
目撃したクラスメートたちの証言によると、少女自らが手すりに登り、落下したという。妻に先立たれ父娘二人で仲睦まじく生きてきたつもりの父・安藤聡(内野聖陽)にとって、娘・加奈(葵わかな)の死は受け止められるはずのない現実だった。
そんな折、加奈が日記をつけていたことを知る。
娘が遺した日記には咲(吉本美優)という少女に追い込まれていく加奈の悲痛な叫びが刻まれていた。
安藤は、咲が加奈の自殺に関わっている証拠を掴むべく奔走する。
芹沢央の同名小説を映画化。
同期生同士の嫉妬を煽り、手玉にとって学校を支配する咲の冷酷残忍さ。主に使っている手口は、ダブルバインド(テストの点数で低い点数をとった時に、ベランダに5秒立たせるしかないように巧みに追いつめるなど)。冷酷残忍な咲を演じる吉本実優の巧みな演技が、秀逸。
娘に自殺された悲しみや娘の自殺に関わっている咲に対する怒りを繊細に演じる、内野聖陽の演技もステキ。
なぜ咲が加奈を自殺に追いつめたのかが、明らかになる展開が、最後までスリリングです。
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