楽しめた。プロメテウスよりずっとまともで整った脚本だったと思う。ストーリーも悪くない。
アンドロイド役の2人も良かった。アンドロイドそれぞれの考え方の違いや自我からくる葛藤はブレードランナーのテーマにも通じる。
プロメテウスで謎だった点のいくつかが本作で明らかになり少しスッキリした。
しかし本作にもやはりいくつか納得できない点が。まず、眼の前に突然現れた地球型惑星に、空気の組成とか重力が近いというだけでヘルメットもなしに上陸するとか、あまりにも馬鹿げてる。さらに少人数に分かれての単独行動とか…。危険な生物や深刻な病原菌があっても不思議じゃないし、気候や天候も未知なのに。あと、突然挿入された過去の回想のデイビッドによるエンジニア大量虐殺のシーンは、回想シーンという合図的なものもなくいきなり挿入されたので混乱した。こういう点ももう少し観客に親切だとより感情移入出来るのに。
本作が興行的に失敗だったために予定されていた3作目はキャンセルになったようだが、ぜひ製作を望む。本作の興行失敗は作品的な問題というより、前作プロメテウスへの失望からくるあきらめみたいなのが原因だったのでは？と思う。映画としては面白かった。
