「________今夜私を独占する?」
自身の色気を武器に
ウェブガールとして
男たちを誘うことで生計を立てる
小緑の可愛らしい笑顔はどこか刹那的で
刺青師であり、一見気概を持ち
常に前を向いている竹子が
時折見せる物憂げな表情
一度の鑑賞では堪能しきれないほど
贅沢な映像が続くものの、
美しき女性2人の
内に秘めた弱さのようなものが
終始私の胸を締め付けるようだった。
_____それでも彼女らは、
各々の想いを身体に彫る。
大の大人が涙を飲むほどの
そのジリジリとした“痛み“は
我々に何を語り、問いかける?
華麗且つ端正な黄色い彼岸花の刺青が、
時折やけに痛々しく、脆く見えるのだった。