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独裁者と小さな孫のyutaのレビュー・感想・評価

独裁者と小さな孫(2014年製作の映画)
3.5
あらすじ
クーデターで地位を追われた独裁者と幼い孫の逃亡の旅を描いたヒューマンドラマ。「カンダハール」などの巨匠モフセン・マフマルバフ監督が平和への想いや未来への希望を込めて撮りあげた。独裁政権が支配する国でクーデターが起きた。これまで国民から搾取した金で贅沢な暮らしを送り、政権維持のため多くの罪なき人々を処刑してきた老齢の独裁者は、幼い孫と共に逃亡生活を送ることに。羊飼いや旅芸人に変装して正体を隠しつつ海を目指す彼らは、その道中で驚くべき光景を目撃する。2014年・第15回東京フィルメックスにて「プレジデント」のタイトルで上映され、観客賞を受賞。

亡命したマフマルバフ監督だからこそ描けた作品だと思います。
この映画の良かった点は独裁者側とクーデター側、どちらにも加担せずに冷静に描いていることです。独裁者によって虐げられた市民たちの気持ちもわかるのですが、逃亡中の独裁者とその孫はただの老人と可愛い子供で、なんとも言えない気持ちになりました。
もう一つ良かった点は主演の独裁者の孫役の子供です。とても可愛くてこの映画の良心でした。
戦争について深く考えされられる
ラストは緊張感があり、この映画の伝えたい事が詰まっていました。
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