dowaikiは家にいる

皆殺しのバラッド メキシコ麻薬戦争の光と闇のdowaikiは家にいるのレビュー・感想・評価

3.0
〜とばっちり斉藤和義〜

カルテル万歳!AK-47ぶっ放すぜ!なナルコ・コリード(Narcocorrido)。歌詞のヤバさはともかく陽気な曲調、どこがバラッドやねんとか思うオレが浅かった。叙事詩、口承音楽、破滅的なエンド、等々、でバラッド。曲調関係ないのか。また一つ賢くなった。この調子で200歳まで生きたい。ぼくのエリ。

ヤバいヤバい言うてもこれ10年前だし。
今どうなってんだろ。
高架下に首のない死体がいくつもぶら下がっている…みせしめだ…人の命が軽すぎる街…フアレス…完全に『Sicario』のイメージだけど、あながち間違ってねーじゃん!それが怖いわ。
あきらめ哀愁ポリスのおっちゃん「これしかできんし」ってただただ事務処理、殺されないようにマスク被って死体処理続ける警官人生。泣けてくる。
全世代「現状打破なんて無理無理〜」ムードなんよな。そら若い世代はギャング賛歌に酔うしかないか。

根幹には国の貧しさがあるんだろう。麻薬に変わる産業に見通しがつけば構造変わるんちゃうかな。それもカルテルに邪魔されるんかな。わからん…未来が見えない…
観光大国メキシコ!でもいいのか?でもフアレスは無理筋。

ギャング大物の墓はでかい。それはもはや家であり墓地は一つの街である。
また一つ知識を得た。