メイマーツインズ

怒りのメイマーツインズのレビュー・感想・評価

怒り(2016年製作の映画)
3.5
”悪人〟の李相日監督、超豪華キャストで描く社会派ミステリー作品。Netflixで初鑑賞。

これは、なかなかレビューしがいのある作品に出会ってしまった。
ミステリーとしては構成が見事で、人間ドラマとしても骨太で深みがある。
実力派の超豪華キャストの演技合戦も見どころで、特に印象的なのは綾野剛!このような繊細な役もこなす彼の表現力と役の幅は凄いの一言!

”怒り〟というタイトルだけど…
かなり焦点がぼやけている…

”猜疑心〟”悔恨〟”嫉妬〟”裏切り〟”悲壮〟、そして”同性愛〟…
セブンの7つの大罪みたい…(苦笑)

沖縄の米兵に対する”怒り〟、つまり米軍基地問題を暗に批判している。
坂本龍一が音楽を担当していて、全面協力しているのも納得。デモの描写といい、政治思想がいやらしくない程度に散りばめられている。
沖縄基地問題は本当に難しいテーマ。
このような目を背けたくなる米兵の強姦事件が起きてるのは事実。中国の脅威が高まる中、地政学的にも沖縄が大事な軍事的要衝であることもまた事実。
だから沖縄から米軍が撤退することは現時点ではありえないし、だからといって沖縄の声を無視することはできない。
自分的には早く辺野古に移すのが現実的と思うのだが…🤔

妻夫木聡と綾野剛のベッドシーンは、生々しく官能的です…(汗)