Mako

怒りのMakoのレビュー・感想・評価

怒り(2016年製作の映画)
4.9
李相日監督×吉田修一さん

映画「悪人」に続く傑作

まず最初に一言いうとしたら「感想が言い表せない」ということです。映画を観た後は自分で思い返してみたり、友人と語り合ったりすることが大半だと思うが、この作品を観た後はまだ未熟な自分では言い表すことができない不思議な感情に包まれ、言葉を失いました。しばらく虚無感に包まれ、なぜか涙が止まりませんでした。一つの事件からはじまる三つのストーリーそれぞれが深く、切なく、儚い、そんな群像劇。素晴らしい映画なのに、もう二度と観れない、観るに耐えない、そう思うような作品でした。そして素晴らしいのがエンディング、主題歌です。タイトルの「怒り」という映画での「許し」という楽器のみを使ったサウンドでのエンドロールがより一層作品を引き立て、私自身が誰か大切な人を抱きしめたくなるような思いにさせられました。
Mako

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