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バケモノの子のkuuのレビュー・感想・評価

バケモノの子(2015年製作の映画)
4.0
『バケモノの子』映倫区分G
製作年2015年。上映時間119分。
”The Boy and The Beast”
余談ながら海外ではこう云うそうですが、"Beauty and the Beast"(美女と野獣)を意識してるネーミング😊

お話は違います。
渋谷の街とバケモノたちが住まう『渋天街(じゅうてんがい)』ちゅう2つの世界を交錯させながら、バケモノと少年の奇妙な師弟関係や親子の絆を描くって感じかな。

先週の『おおかみこどもの雨と雪』に引き続き金ローで観ました。
今作品は、声優が熱いかな。
渋天街のバケモノ・熊徹に役所広司、声優もできるんやなぁ。
人間界の渋谷から渋天街に迷い込み、熊徹の弟子となって九太という名前を授けられる主人公の少年に宮崎あおい(少年期)と染谷将太(青年期)
ヒロインの少女・楓に広瀬すず。
一郎彦青年期には個人的に好きな(NHKバラエティー『おげんさんといっしょ』で知る)宮野 真守。因みに少年期は黒木華。
宗師:津川雅彦、
多々良:大泉洋、
百秋坊:リリーフランキー、
九太(蓮)の母:ちゃん麻生久美子、等々。
主人公の少年期のキャラ姿を見て、声(宮崎あおい)聞いて実は、女子やった!ってオチがあるんかと深読みしたけどハズレました。

物語は冒頭から直ぐに世界観に入れてワックワクして観れた。
関東圏の方なら見覚えある渋谷の街とかが舞台やし楽しみは深まるんやろな、残念のがら小生は馴染みのない街やし半減かな。
修行シーンは、少年が武術と出会い天賦の才で強くなるちゅうカンフー映画見たいで、
『コブラ会』の全身『ベスト・キッド』や『酔拳』を思い出したかな。
また、個人的には主人公が九太(バケモノ世界)か蓮(人間世界)かに悩み、
『自分は何者なのか、自分には何が欠けているのか』ってアイデンティティの混乱や、怒り受け入れないという心の動き、受け入れ。
そこプロセスには嫉妬と羨望てのがあっても受け入れていくって所がとても共感出来たかな。
小生もガキのころは自分の中に存在する『日本意外のモノ』ちゅうモンがある故に何処にも寄り場がなくどうにかしたい、どうしたらいいんか、己がどの国に属してるんか、アイデンティティを確立するのに妨げになった。
柔軟な人は『自分と親とは別人やししょうがない。自分には親とは違うこんなに良いところがある』なんてさらっと流したり受け入れたり。
まぁ一郎彦はある意味どちらに属してるんかキッパリとしてたかな。
その分心の傷もふかそうやけど。
そもそも『父のようになる』前提で、一郎彦は生きて、猪王山もそれを否定せず偽りの事実を信じ込ませたのやし。
深い闇はさけれへんやろなぁ。
最近のアニメはホンマ考えさせられる作品がおおいなぁ。

熊徹vs猪王山であしたのジョー並みのクロスカウンター見れるんかって期待したがカウンターかよっってズッコけた😸
総体的には途中までテンポがとても良かったのに、後半リズム感が悪くなったかなぁと思ったかな私的やけど。
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