普通のサーフィン・ドキュメンタリーと思いきや、自然と人間のつながりを丁寧に魅せてくれる映画です。生涯サーファーかつ科学コンサルタントの視点から特撮無しの等身大の感覚で、過去45年から現在までに人間が地球に与えた影響を分かりやすくとらえています。70年代に海外で流行っていたという音楽は、USA発のMTVしか聞く機会の無かった分、新鮮に聞こえ、または、当時のアニメ主題歌のメロディを彷彿させる嬉しい発見もありました。海と山が大好きな昔気質の人間、サーファーやスノー・ボーダー達だけでなく、昨今の地球環境に関心のある人達の心の琴線にも触れる映画です。数年前からニュージーランドやオーストリアでは自然教育や環境保護を家族やコミュニティーで語り合うイベントやワークショップで上映が続いているこの映画、日本でもスポンサー無しの壁を越えて口コミで、草の根運動の下で、上映されることに期待しています。