OneEyedJOKER

ピエロがお前を嘲笑うのOneEyedJOKERのレビュー・感想・評価

ピエロがお前を嘲笑う(2014年製作の映画)
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本作は、主人公ベンヤミンの話を映像にしたものを我々は観ながら話を追っていく系の【アイデンティティー】【シックス・センス】【ファイト・クラブ】など、最後に「あっ!」と世界がひっくり返る感覚を味わえる『マインドファック・ムービー』となっている。

しかも、この話を見ながら流れる音楽がまあ、エレクトロなアッパーチューンだこと。重低音がわりかし音量デカくて心拍数上がるし、トリップしちゃいそうな感じにまでさせてくれる音楽に少々興奮。

だが、出てくる真相を単純な筋とともになぞっていく展開だから「ふーん」「へー」という感想。というわけで『マインドファック』感はほとんどなかった。

だから、物凄く期待して観るのはやめといた方がいい。

「ここまで説明しないといけないものなのか⁈」と驚くぐらい終わりは冗長。
最近のサスペンス映画特有の早いテンポで物語は展開していたにも関わらず、最後に至って長々と真相を語り、観客に考えさせる余地を奪ってしまったのは単純にもったいない。

さらに「どんでん返し」系作品として脈々と引き継がれている「こうだと思っていた人物が実は○○だった」という方向性をすることで「真相」を誤認させる方向性もあったはずなのに、いくらなんでも登場人物たちに魅力がなさすぎた。

とは言え、音楽が好みだったので大甘評価
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