ついに鑑賞! エル•トポ!
ホドロフスキーデビューを果たしました。
カルト映画てよくわかんないなぁなんて
思ってましたけど。これはすごい。
アート、シュルレアリスム的表現がおおく、見ながら考えさせられる。
わりと表現はストレートで宗教観、
哲学的な要素が多い。
人間って愚かでかわいい。
エルトポ=モグラ なわけだけれど、
最初のナレーションがすべてを語る。
土のそこに生まれたモグラは
光を求めて地上へとあがる。
土から顔を出した時、
太陽の光がモグラの眼を刺し、
失明する。
(ってかんじでしたよね)
たしかにそういう節はあるなぁ、、
上へ上へ目指しただけなのに、
転落していく人間たち、、、
ここだけでもなんか痺れる。
以下、ネタバレ含む考察
聖地巡礼するエルトポ、
色んな思想に触れて
成長してんだかしてないんだか。
だいたい卑怯な手でも使って
マスターを殺す。
子供ほっぽりだして女と旅をする
お前は人のために何かしていると思ってるだろ、本当は奪っているんだよ。
とかなんかしらないけどグサっとくる
一言。
最後のマスターは殺せずにおわり、
心の内側を叩き割り、これでもかって
くらいはちみつにまみれる。
愛した女は、他の女の飴と鞭にこころを奪われ、むしろエルトポを銃で撃って逃走。
奇形体型となってしまった人間たちに助けられて、心洗われるも、自ら進んで掘ったトンネルのせいで、皆を殺してしまう悲惨な結末。
アメリカと思われる村では
残虐な行為を笑う大衆。
バカみたいに騙されてる大衆。
愚かさが滲み出る。
焼身自殺した身もまた、
蜂蜜にまみれ終了。
やばすぎる。
やばすぎた。
この男の幸福とは一体なんだったのか。
エルトポはなにになりたかったんだ、、