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スーサイド・スクワッドのYYamadaのレビュー・感想・評価

スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)
3.2
【DCエクステンデッド・ユニバース】
 ③スーサイド・スクワッド(2016)

◆登場ヒーロー
・スーサイド・スクワッド(殺し屋:デッドショット、元精神科医:ハーレイ・クイン、元ギャング:エル・ディアブロ、強盗:キャプテン・ブーメラン、ワニ男:キラー・クロック、暗殺者:スリップノット、女剣士:カタナ)
・バットマン、フラッシュ(カメオ)
◆ヴェラン:
・魔女エンチャントレス
・インキュバス
◆ミッション:
 減刑と引き換えに、
 凶暴化したメタヒューマンを征伐

〈見処〉
①スーパーマン亡き世界を担う
 極悪囚人の「決死部隊」
・『スーサイド・スクワッド』(=決死部隊)は、2016年に製作された『DCエクステンデッド・ユニバース』シリーズ第3作。
・舞台は前作『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』のスーパーマンの死から数ヶ月後、米国政府の高官アマンダ・ウォラーは新たなるメタヒューマンへの対抗策として服役中の犯罪者に減刑と引き換えとした特殊部隊「スーサイド・スクワッド」を結成。各メンバーは反乱するが、脱走を試みると爆発するように設計されたナノ爆弾を首に移植されており、渋々従う羽目に。
・また、ウォラーは「エンチャントレス」と呼ばれる魔女の女神に取り憑かれている考古学者のムーン博士を部隊の1人として選ぶが、エンチャントレスは暴走し、弟のインキュバスを召喚する。エンチャントレスとインキュバスに破壊される世界を救うため、スーサイド・スクワッドが危険なミッションに挑むことになる…。
・本作はハリウッドのトップ俳優、ウィル・スミスや、彼女の代表キャラクターとなったマーゴット・ロビーら豪華キャストが共演。バットマン最大の宿敵として、これまでジャック・ニコルソン、ヒース・レジャーらが演じてきたジョーカーを『ダラス・バイヤーズクラブ』でアカデミー助演男優賞に輝くジャレッド・レトが新たに演じる。監督は『フューリー』のデビッド・エアー。

②結び…本作の見処は?
◎: 本作にて映画版にキャラクター・リニューアルされたハーレイ・クインは、素顔のマーゴット・ロビーよりもキュートに見える、ワンダー・ウーマンに続くDCコミックの看板キャラクターに成長。
○: 前2作プロデューサーのクリストファー・ノーラン退任にて、ダーク調から『ゴーストバスターズ』のような王道征伐アクションに回帰。バットマンを除くDCキャラクターにとっては無難な演出。
▲: 本作でも街が破壊されすぎ。シリーズものとしては、破壊被害インフレを起こしかねないので、マーベル作品のように、シリーズ進行に合わせたメリハリが必要だった?
×: 『ゴッドファーザー』ヴィト・コルレオーネに並ぶ「同一キャラクターのアカデミー複数受賞」キャラクターであるジョーカーを『ダラス・バイヤーズクラブ』にてアカデミー助演男優賞に輝くジャレッド・レトが挑戦も、ジャック・ニコルソン、ヒース・レジャー、(本作製作後の)ホアキン・フェニックスのインパクトを残せず、黒歴史になりそうなキャスティングは残念。
×: タイトル『シーサイド・スクワット』は、新日本プロレス伊豆合宿による浜辺の屈伸運動からネーミング…というのは大きな間違い。正しくは『スーサイド・スクワッド』で似て非なるもので、多数の日本人がタイトルを間違っている。
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