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ノーマル・ハートのlemmonのレビュー・感想・評価

ノーマル・ハート(2014年製作の映画)
4.0
1981年。
AIDS発症者がゲイの中だけで公になりはじめた頃の物語。主人公は居るだけで優しさを醸し出せるマークラファロ。が、本作ではなかなか血の気走った熱血なゲイを演じる。

ゲイ目線で描かれているので一定の理解(同調?)はできるが、いざ、その時代にいたらと考えると、無知であったであろう自分も偏見で判断していた気がする。性思考に関わらず、奔放な人は奔放だし、堅物な人も沢山いるわけで、関係ないのだが。。。

政府の対応控えや、ゲイの中でも意見の相違があったり、結局この物語の始まりからも四年以上が経過して、ようやく一歩が踏み出される。ジュリアロバーツ演じる医師のセリフから察すると、それよりも前に発信している人がいたことを考えるともっともっと前か。
ロバーツ演じる医師目線で描いてもまた違った、より広い視野で考えられる気がした。

性思考を正当化するためにセックスはやめられないってのには驚いた、、、。どんな性思考であれ理性を効かせた行動は必要である。主人公のAIDS対応に向けた熱血の空振りもまたそれで、周りを見て冷静になることは大切だと思った。マークラファロは素晴らしく人間臭くよかった👏が、うまい故にイライラもさせられた。

マットボマーはラファロの恋人役。
役者魂とは思うが、体調が心配なるくらいの減量だった。

AIDSに限らず、偏見は良くないし、非常に難しいが、適切な情報収集と、しっかり考えた判断は、アホな自分でもできると思うので心がけたい。
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