Akira

脣痕のAkiraのレビュー・感想・評価

脣痕(2004年製作の映画)
3.0
超短編作品ながら起承転結も何もあったもんじゃない、まさに「やまなしおちなしいみなし」映画。
だけど舞台が朝廷となれば話は別よ、権威の象徴たる機関において美しい同性同士がひっそりと愛を交わす様に萌えずにいられるだろうか、いやいられない!
軽く調べてみると、本作は「極端な父権社会が男性間における同性愛の要因となる」という推測を実験的に映像化してみたのだというのが監督の言らしいと書かれているブログを見つけた。なるほど作中では朝廷の役人であるメインキャラクター二人が「帝を亡くした妃は何年喪に服すべきか」という、女からしたらナンノブユアビジネスも甚だしいことで延々と激論を交わしている。
父権社会がどのように男性間の同性愛に影響するのかはきちんと描かれていないのが残念だが、背徳的な雰囲気に酔いたい人にはおすすめ。
Akira

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