片腕ファルコン

もしも建物が話せたらの片腕ファルコンのレビュー・感想・評価

もしも建物が話せたら(2014年製作の映画)
2.9
昔『ドリフ大爆笑』でもしもシリーズというものがありまして…

「もしも、~~な取り調べがあったら‥」的なテーマで志村けんや加藤茶、メンバーがそれぞれボケるというものでした。

これも一緒。
「もしも建物が話せたら」をテーマにヴィム・ヴェンダースやロバート・レッドフォードなど6人の映画監督がボケ…じゃなかった、ドキュメントを撮るというもの。

そして、撮る建物もそれぞれ違って
ベルリン・フィルハーモニー
ロシア国立図書館
ハルデン刑務所
ソーク研究所
オスロ・オペラハウス
ポンピドュー・センター
バリエーションに富んだ場所で展開される。。
そして大前提としてこの建物目線で何かを語るという不思議な内容なワケです。

共通点として淡々としてますが、微妙に監督の持ち味もあってそこは興味深かったです。
僕が一番面白かったのはマイケル・マドセン監督の[ハルデン刑務所]でした!あ、マイケル・マドセンと言ってもタランティーノ映画の常連の彼じゃないです。同姓同名です。(案の定、フィルマークスは一緒になってますが)
他の建物はなんとなく気品溢れる雰囲気の中で、完全に異質な存在(場所)であるはずなのに、妙にクリーンでオシャレで囚人達にも荒々しさが感じられない。
実際、ハルデン刑務所というのは世界一人道的な刑務所らしい。

他もヴェンダースのコンサートホールや、オペラハウスなども単純に建物で行われている事が面白かったので興味深く見れました。。

ただ、建物も人も興味ない事だとやっぱり眠くなりますね。。

そして最後にロバート・レッドフォードさん。。貴方だけコンセプト完全に無視しておりませんでしたか?担当したソーク研究所、しゃべってましたっけ?監督が大御所過ぎて誰もツッコめなかったのでしょうか?

ダメだ、こりゃ。次いってみよう~。